主食用米の需要量は全国ベースで毎年約10万t減少しているなか、本県においては、いわゆる過剰作付面積が昨年より大幅に増加しており、需要を上回る米生産により米価下落が懸念されるところです。
一方、加工用米、輸出用米、飼料用米等については、実需者から安定供給が求められております。
このため、令和元年産では、加工用米及び輸出用米、飼料用米等の新規需要米の取組計画書の追加・変更について令和元年7月31日まで受け付けます。
なお、加工用米及び新規需要米の取組計画書の追加・変更の手続きは、お住まいの市町村の地域農業再生協議会やJA等米穀集荷業者、または関東農政局茨城県拠点(029-221-2186)までご連絡ください。
全国の過剰作付面積の動向と米の平均取引価格
農林水産省「米をめぐる状況について」を一部加工
平成30年から「生産数量目標」は廃止されたため、平成30年の過剰作付面積は、県農業再生協議会による試算値
農林水産省「米をめぐる状況について」
各種支援を活用し、需要に応じた米の生産・販売に取り組みましょう
国・県による支援
加工用米、飼料用米、輸出用米の生産に取り組む農業者は、以下の支援を受けることができます。
加工用米の作付けに対する支援
加工用米の緊急転換加算NEW
複数年契約の初年度のみ交付
要件 | 今年度、主食用米から加工用米へ転換し、かつの交付要件を満たすこと |
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交付単価 | 14,000円以内/10a |
加工用米の複数年契約の取組への加算
要件 | 集荷業者等と3年以上の複数年契約を締結すること |
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交付単価 | 6,000円以内/10a |
戦略作物助成
要件 | 加工用米を作付けすること |
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交付単価 | 20,000円/10a |
すべての要件を満たした場合、合計40,000円以内/10aを交付します。
加工用米の複数年契約において、途中の数量変更及び解約の理由によっては交付金の返還を求められる場合があります。
令和元年7月取組内容の追加(令和元年度のみ実施)
「加工用米の緊急転換加算」は、平成30年度から令和元年度にかけて、主食用米の作付けが減少した面積を上限として14,000円以内/10aを交付します。
飼料用米の作付けに対する支援
新規需要米生産性向上等の取組への加算
要件 | コスト低減や作業の効率化へ取り組むこと |
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交付単価 | 6,000円以内/10a |
多収品種の取組加算
要件 | 「月の光」等の多収品種に取り組むこと |
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交付単価 | 12,000円/10a |
戦略作物助成
要件 | 飼料用米を作付けすること |
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交付単価 | 収量に応じて 55,000円〜105,000円/10a |
輸出用米の作付けに対する支援
新規需要米生産性向上等の取組への加算
要件 | コスト低減や作業の効率化へ取り組むこと |
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交付単価 | 6,000円以内/10a |
新市場開拓用米
要件 | 輸出用米等を作付けすること |
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交付単価 | 20,000円/10a |
取組内容の要件の詳細については、お住まいの市町村の地域農業再生協議会へお問い合わせください。